皆さん、日本のホラー映画は好きですか。怪異、呪い、幽霊、伝承 など、ジャパニーズホラーには得体のしれない気味悪さや、忍び寄ってくるような恐怖感がありますよね。
今日は2000年前後に大流行となったジャパニーズホラーの名作映画シリーズや、その後公開されてきたホラー映画で面白かったものをご紹介したいと思います。
洋画・邦画のホラーの違い ジャパニーズホラーって?
勝手な解釈ですが、洋画ホラーと邦画ホラーの違いについて。(あくまで傾向です)
洋画ホラー・・・
ゾンビやUMA、エイリアンなどクリーチャーなどのビックリする系ホラーが多いですよね。
銃などで対抗することができ、対象が戦える・倒せるものであることが多いです。
邦画ホラー・・・
幽霊、怪異、都市伝説、呪いなど、”得体のしれないモノ”に対する恐怖を描いたものが多い印象です。
基本的に立ち向かえるものではなく、忌避すべきもの。”理不尽”な恐怖。
洋画ホラーが演出や音で『うわぁ!』と驚くような作品が多いのに対し、ジャパニーズホラーは声も出ないような気持ち悪さを感じる作品が多く、この”恐怖の質”の違いが海外で評価を得た部分かなと思っています。
2018年『来る』(原作『ぼぎわんが、来る』)
『来る』公式サイト
http://kuru-movie.jp/
映画『来る』は岡田准一さん、黒木華さん、妻夫木聡さん、松たか子さんなど多くの映画に出ている実力派俳優さん達が出演。
原作である小説『ぼぎわんが、来る』は第22回日本ホラー小説大賞を受賞した作品なのです。作者は澤村伊智さん。
映画のメガホンをとるのは『告白』『乾き。』などで知られる中島哲也監督です。
映画の告知では黒塗りで潰されている「ぼぎわん」こそが恐怖の元凶となる存在。どのような形でその姿を現すのでしょうか。
『来る』に注目しているのは、「貞子」的な怖さを感じたからなんですよね。なんとあの『リング』原作者の鈴木光司さんが推薦しているほどです(笑)
鈴木光司
ついに貞子を脅かす”恐怖”が現れた。
『黒い家』『十三番目の人格 ISOLA』などのホラー作品が映像化している貴志祐介氏
貴志祐介
大当たりだった。選考をしながら早く先を読みたくてならない作品は稀有。
後述の『Another』の原作者 綾辻行人 氏
綾辻行人
文句なしに面白いホラーエンターテイメントである。
などなど。こういう言い方は身も蓋もないですが、”良くできたホラー”であるということで、期待が高まっています。
出演者 あらすじ
霊現象に悩まされるイクメンパパを妻夫木聡さん、その妻を黒木華さんが演じます。
岡田准一さんは相談を受けたオカルトライター役で、キャバ嬢霊媒師役の小松奈々さんに相談。その姉で最強の霊媒師を演じるのが松たか子さんということです。
個人的にはタレント霊媒師を演じる柴田理恵さんや、「あれ」に遭遇してしまう可哀そうな後輩社員役の太賀さんにも注目したいです。太賀さんの出演作は以下。サスペンス、ホラーからコメディまでこなす実力派若手俳優さんだと思います!
『リング』は”都市伝説”的なテイストから始まった作品でしたが、『来る』は地域に伝わる伝承が元になっているという設定です。
2019年 あの『貞子』が帰ってくる!
そしてなんと言っても2019年の注目はあの山村貞子。鈴木光司原作でジャパニーズホラーの一大ムーブメントの元になった(と思っています)作品『リング』が20年の時を経て帰ってきます!
こちらの記事では『貞子』(2019)を無料で観る方法をご紹介しています
2019年 池田エライザ主演映画『貞子』&過去作品を無料で観る方法!20年間の『リング』の軌跡。
2000年前後 ハリウッドリメイクもされた名作ジャパニーズホラー
「ジャパニーズホラー」という明確な区切りは無いように思いますが、2000年前後に公開されたホラー映画の事を指していると思われます。特にハリウッドリメイクもされた『リング』『呪怨』『着信アリ』はシリーズも多く展開されました。
記事公開時は2018年。20年も前の作品達になるので映像的にも”古臭さ”があり、今見てもそれがおどろおどろしい雰囲気を醸し出してくれます。
この年代でも随一の怖さなのが貴志祐介原作の『黒い家』の映画ですが、あれは”人が怖い”系のホラーなので今回は含めません。(大竹しのぶさん、西村雅彦さんなど)
1998年『リング』シリーズ 中田秀夫 監督

リングシリーズは10代の頃リアルタイムで小説を読んでいたため、個人的にも大好きな作品です。原作者は鈴木光司さん。『リング』『らせん』『ループ』『バースデイ』と、同一シリーズでありながら角度を変えて紡がれていくストーリーに心躍らせたものです。
同時期に公開された『リング』『らせん』は一つの事件を別の角度から追う形になっており、『リング』は呪いをテーマとした純ホラーテイストなのに対し、『らせん』ではウイルスなど科学的な見地からリングの謎に迫っていきます。
2作品を通し松嶋菜々子さん、真田広之さん、佐藤浩市さんなどの実力は俳優の中で、若き中谷美紀さんの演技が光ります。(かわいい)
映画のシリーズであれば仕方のないことですが、『貞子3D』のような形で段々と貞子がキャラクター化しすぎたなという印象。最後には『呪怨』シリーズの佐伯伽椰子と直接対決をするまでになってしまいましたからね(笑)
Jホラーを楽しみたいのであればやはり『リング』『らせん』といった初期作品をおすすめします。
ハリウッド版のリメイクも『ザ・リング』『ザ・リング2』と公開され、2017年には『ザ・リング リバース』が公開されました。
1999年『死国』長崎俊一 監督
『死国』は坂東眞砂子さんの同名小説が原作の映画で、お遍路を逆から回る「逆打ち」で死者が蘇るというホラーです。
夏川結衣 筒井道隆 栗山千明 さんなどが出演。若くしてこの世を去ったはずの少女(栗山千明)の美しさと怖さが心に残る作品です。
同作者の『狗神』も渡部篤郎さん、天海祐希さん出演で2001年に映画化されています。
1999年『富江』シリーズ

『富江』シリーズはこの年代のホラー作品ではありますが、リング・呪怨といった王道ホラーに比べて知名度は低めといっても良いかもしれません。
しかし、5作品ほど続編が作られるなど、根強い人気を誇った作品です。この作品は『うずまき』などの作者としてしられるホラー漫画界の巨匠、伊藤潤二さんの作品です。
人の心を狂わせる美貌の持ち主、富江。彼女は”不死”で、どのような殺され方をしても蘇り、男の前に再び姿を現します。その美貌と恐怖、サイコな世界感を第一作の映画では菅野美穂さんが演じ、ラストシーンを思い出すと未だに鳥肌が出るほどです。
2000年『呪怨』シリーズ 清水崇 監督
『リング』シリーズと並ぶ映画作品と言えばこの『呪怨』シリーズでしょう。前述しましたが、リングの貞子とクロスオーバーした『貞子vs伽椰子』があるほどです。
そこまで行くともう『エイリアンVSプレデター』を見る感覚にはなってしまいますが、初期作品はもちろん王道ホラーです(笑)
劇場版映画に『呪怨』『呪怨2』『呪怨 終わりの始まり』『呪怨 -ザ・ファイナル-』があり、奥菜恵さん、伊東美咲さん、酒井法子さん、佐々木希さん、トリンドル玲奈さん、平愛梨さんなど、若手女優さんが多く出演したシリーズです。
白塗りの少年霊、佐伯俊雄・佐伯伽椰子の活躍(?)が観たい方は是非こちらの劇場版をご覧ください。
そして、こちらは劇場版ではないのですが、プロトタイプ的な作品にも『呪怨(ビデオ版)』『呪怨2(ビデオ版)』があり、『呪怨 白い老女』『呪怨 黒い少女』という作品も存在します。南明奈さん、ムロツヨシさん、加護亜依さん、瀬戸康史さんなど、懐かしの面々から今も活躍されている俳優さんなどの若い頃の活躍を見ることができます。
他、海を渡って映画化された『THE JUON』『呪怨 パンデミック』、DVDリリースのみとなった『呪怨 ザ・グラッジ3 』があります。
ほとんどの作品を観たのですが、個人的に「リング以上」と思えないのは展開がワンパターンな所でしょうか。元凶が俊雄なのか?伽椰子なのか?といった設定の差異はあれど、とりあえず家に入った人が呪われて理不尽に命を落としていきます。Jホラーというよりはむしろ洋画に近い見せ方ではあると思います。
もちろん怖くないとは言ってませんよ(笑)
怖いし救いが無いから見るのに気が進まない。それくらい怖いです(笑)
2002年『仄暗い水の底から』 中田秀夫 監督

黒木瞳さん主演。原作は『リング』作者である鈴木光司さんのオムニバス短編集『仄暗い水の底から』の中の『浮遊する水』がモチーフになっています。
目を覆うような恐怖演出は少なく、静かに展開するホラー作品です。ジャパニーズホラーの名にふさわしいのはこの作品や『死国』ではないかなと思います。
2003年『着信アリ』シリーズ 三池崇史 監督
『着信アリ』は秋元康さん原作のホラー小説で、映画の他にドラマ化などもされた作品です。自分の携帯電話番号から着信。それを取ると、未来の自分の断末魔が聞こえる・・・
第一作には柴咲コウさん、堤真一さん、吹石一恵さんなどが出演。
第二作にはミムラさん、瀬戸朝香さんなど。
三作目のFinalには堀北真希さんと黒木メイサさんが出演しました。
一番好きなのはやはり第一作目。山下弘(堤真一)と中村由美(柴咲コウ)が家族や有人の死の真相を探っていくサスペンス的な要素も含まれており、終盤の衝撃度はかなり高め。
2010年~ 形や演出を変えていくジャパニーズホラー
この頃になると、それまでのJホラーとはちょっとテイストの違う見せ方が増えてきたかなという印象を持っています。
CGなども発達し、恐怖演出にも取り入れられ始めたように思います。今見ると正直ちょっと安っぽくすら感じてしまいます。
その中でもかなり「Jホラー」的なテイストを感じたのは『クロユリ団地』でしょうか。(途中までは本当好きなんですけどね、ラストがちょっとなぁ・・・という感想。)
2013年『クロユリ団地』シリーズ 中田秀夫 監督
クロユリ団地』(クロユリだんち)は、2013年に公開され、『リング』『仄暗い水の底から』でもメガホンを取った中田秀夫 監督作品です。

前田敦子さんと今や懐かしい成宮寛貴さんのW主演でした。この劇場版の”序章”としてドラマシリーズ『クロユリ団地 ~序章~』が存在します。
笑福亭鶴瓶さんの息子・駿河太郎さんや足立梨花さんも出演されています。ドラマの終盤に成宮寛貴さんや前田敦子さんも登場。(ワンシーン程度です)
ジャパニーズホラーまとめ
今後もこの”Jホラーの良さ”を残した作品を出し続けて欲しいなと思います。



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